店舗の前に広がる駐車場は、来店されるお客様が最初に目にする「店の顔」です。今回ご紹介するのは、店舗前の駐車場を緑のカラー舗装で仕上げた施工事例「店舗前の駐車場に緑のカラー舗装を施工」。黒いアスファルトが当たり前だと思われがちな駐車場が、路面の色ひとつでどれだけ印象を変えられるのか。現場写真とあわせて、施工のポイントと費用の考え方を舗装専門業者の視点で解説します。
この記事の要点
- 店舗前の駐車場を緑のカラー舗装で仕上げた実際の事例を、現場写真付きで紹介します。
- 「歩道との境界が色でひと目で分かる」「店先が明るく見える」など、この現場の写真から読み取れる効果を具体的に解説します。
- 仕上がりを左右するのは下地となる舗装の精度と、施工時の天候・乾燥管理です。
- 費用は一般的な相場観で8,000〜15,000円/㎡。通路や出入口だけを着色する部分カラー化で費用を抑える考え方もあります。
現場の概要
| 現場 | 店舗前の駐車場(事例カテゴリ:店舗の駐車場) |
|---|---|
| 工事内容 | カラー舗装(黒いアスファルト路面を緑色に仕上げ) |
| 仕上げの色 | 緑(グリーン) |
| 参照元 | 施工事例ページ(case-664311) |
一般的なアスファルト舗装の路面は黒色ですが、この現場では店舗前の駐車スペースを緑色に仕上げています。写真のとおり、ブロック敷きの歩道と隣り合う立地のため、緑の路面によって「ここからが駐車場」という範囲がひと目で伝わる仕上がりになりました。
※㎡単価は一般的な相場観です。約50㎡未満の小規模な工事では、職人の人件費・重機の回送費など面積に比例しない固定費が費用の大半を占めるため、㎡単価では算出できません(車1台分程度でも30万円前後からが目安)。総額はお見積りでご案内します。
ご相談の背景・課題
店舗の駐車場については、「黒いアスファルトのままでは無機質な印象になる」「歩道との境目が分かりにくく、お客様が停めにくそう」というお悩みをよく伺います。特に歩道に面した店舗前の駐車場は、通行される方の目に毎日触れる場所であり、路面の色が店舗全体の印象を左右します。
本件の仕上がりを現場写真で見ると、緑のカラー舗装がこの現場で果たしている役割は次の3点に整理できます。
- 歩道との境界が路面の色だけで伝わる:この現場はブロック敷きの歩道に面しており、ブロックの目地模様と緑一色の路面が写真でもくっきり分かれています。区画線を引き足さなくても「ここからが駐車場」という範囲が歩行者とドライバーの双方に伝わる仕上がりです。
- 広い黒色面がなくなり店先が明るく見える:駐車スペースは店先で大きな面積を占めるため、黒いアスファルトのままだと店構え全体が重く沈んで見えがちです。本件では路面そのものを緑にしたことで、建物より先に目に入る地面が明るくなり、店先の見え方が変わりました。
- 車止めの際まで途切れない着色:1枚目の写真のとおり、車止めブロックの際(きわ)まで塗り残しなく均一に着色されています。細部の塗り分けが甘いと途端に補修跡のように見えてしまうため、この均一さが「デザインとして選んだ色」であることを伝えています。
カラー舗装の施工のポイント
カラー舗装には2つの方式がある
カラー舗装とは、路面を黒以外の色で仕上げる舗装の総称です。大きく分けると、アスファルトに顔料や色付きの骨材(こつざい=舗装に使う砕石)を混ぜて舗設する「混合方式」と、舗装の表面に樹脂系の着色材を塗り重ねる「塗布方式」の2種類があります。バス専用レーンや自転車レーンの着色など、公共の道路でも広く使われている技術で、当社も公共工事の道路舗装を手がけてきた経験を店舗駐車場の施工に活かしています。
仕上がりを左右するのは下地の精度
どちらの方式でも、色ムラのないきれいな仕上がりの土台になるのは下地の舗装です。路面に不陸(ふろく=細かな凹凸)やひび割れがあると、色ムラや水たまりの原因になります。当社は完全自社施工のため、下地の平坦性や水勾配の確認から着色仕上げまでを一貫して自社の職人が管理します。本件でも、写真のとおり車止めブロックの際(きわ)まで塗り残しなく、均一な色合いに仕上げています。
天候と養生の管理
カラー舗装は、施工時の路面の乾燥状態が密着や発色に影響します。カラー舗装は雨天時の施工に適さないため、路面が乾いた状態で施工できる日程を組みます。施工後は、材料が固まるまで車両を入れない養生(ようじょう=仕上がりを保護する待ち時間)を確保してからのご利用開始となります。
カラー舗装の施工事例写真



監修者からの一言
この現場はブロック敷きの歩道に面した店舗前で、黒い路面のままでは駐車場の範囲が地面から伝わりませんでした。線を引き足す手もありますが、来店される方が最初に見る場所なので、路面ごと緑で仕上げる判断をしました。カラー舗装は下地の粗さがそのまま表に出ます。着色前に不陸と水勾配を確かめ、車止めの際まで塗り残さないようにしています。
ただ、正直に申し上げると割り切りは要ります。表面に着色材を塗る方式は費用も工期も抑えられる反面、屋外では少しずつ色あせ、切り返しの多い出入口にはタイヤ痕も付きます。色を混ぜて舗設する方式は色持ちの面で有利ですが、費用も工事の規模も上がります。どちらが正解というものではなく、使われ方とご予算で最適解は変わります。
出入口まわりだけ色を分けたい、といった小さなご相談でも構いません。路面の状態を見せていただければ、部分的な着色も含めた選び方をお伝えします。現地調査は、事前に現場の住所・おおよその広さ・現状をお知らせいただいたうえで日程を調整します。
駐車場舗装工事PRO 代表取締役 阿部 幸一
費用の考え方
本件の受注金額は公開していませんが、カラー舗装の費用は一般的な相場観として8,000〜15,000円/㎡が目安です。通常のアスファルト舗装(一般的な相場観で3,000〜7,000円/㎡)より高くなるのは、着色材料の費用と、色ムラを出さないための施工の手間が加わるためです。駐車場1台分はおよそ12〜15㎡なので、1台分をカラー舗装にすると単純計算で約10万〜22.5万円が目安になります。
面積の大きい店舗駐車場では、全面を着色するのではなく、歩行者が通る通路や出入口まわりだけを色分けする「部分カラー化」で費用を抑える考え方もあります。区画を分かりやすくすることが目的であれば、駐車場のライン引き(白線)の費用と工法と組み合わせて検討すると、費用対効果を高めやすくなります。なお、選べる色の種類や方式ごとの価格帯の全体像はカラー舗装の種類・価格・店舗事例の解説記事にまとめていますので、あわせてご覧ください。
なお、既存舗装のひび割れや凹凸が大きい場合は、下地補修の費用が別途かかります。また2026年は労務単価やアスファルト合材の価格が上昇局面にあり、見積金額が変動しやすい時期です。当社の参考価格としてはアスファルト舗装5,000円/㎡〜・コンクリート舗装8,000円/㎡〜を公開していますが、カラー舗装は下地の状態や面積で幅が出るため、現地調査のうえ個別にお見積りしています。
よくある質問
色あせやタイヤ痕は目立ちますか?
カラー舗装の路面は屋外で紫外線や車両の通行にさらされるため、年数の経過とともに少しずつ色あせが進み、切り返しの多い出入口などでは黒いタイヤ痕が付くことがあります。とはいえ短期間で一気に色が抜けるものではなく、表面の汚れは清掃で落とせる場合が多く、色あせが気になってきた段階で同系色の着色材を塗り重ねて発色を整え直す方法もあります。使われ方に合わせたメンテナンスの考え方は、現地調査の際にあわせてご案内します。
工期はどのくらい見ておけばよいですか?
既存の舗装の上から着色する場合は、下地補修の量と面積によって日数が変わります。舗装の打ち替えから行う場合は、その分の工事期間が加わります。また、カラー舗装は路面が乾いた状態での施工が前提のため、天候によって日程が前後することがあります。現地調査のうえで、養生期間まで含めた工程をご提示します。
どんな駐車場でもカラー舗装にできますか?
下地となる舗装の状態によります。ひび割れや水たまりが少なければ既存舗装の上から着色できる場合がありますが、傷みが進んでいる場合は打ち替えから計画したほうが結果的に長持ちします。店舗駐車場の打ち替えの実例は都筑区の花屋さんの駐車場13台分を打ち替えた施工事例をご覧ください。まずは現地調査で状態を確認させていただきます。
対応エリア・無料見積もりのご案内
駐車場舗装工事PRO(株式会社K.Y.S)は、横浜市を中心に神奈川県内と東京都町田市・八王子市で駐車場舗装工事を行っています。店舗前のカラー舗装をはじめ、駐車場の新設・打ち替え・補修まで、お見積りは無料です。「うちの店の駐車場でもできる?」という検討段階のご相談も歓迎します。
お電話は045-301-3949(平日9:00〜17:00)、メールでのご相談はお問い合わせフォームからどうぞ。店舗を複数運営されている法人様・不動産管理会社様は法人・管理会社様向け窓口もご利用いただけます。
監修:駐車場舗装工事PRO 代表取締役 阿部幸一(神奈川県知事許可(般-6)第75223号)。創業25年、公共の道路舗装から個人宅の駐車場まで手がける舗装のプロフェッショナル。