お店の駐車場が足りない、近くの空き地を顧客用の駐車場として整備したい——店舗を経営されている方から、こうしたご相談をいただくことがあります。本記事では、横浜市南区で凸凹だった空き地を整備し、店舗用の駐車場7台分を新設した施工事例をご紹介します。あわせて行った出入り口の側溝縁石の切り下げの意味や、費用の考え方まで、創業から25年、公共の道路舗装も手がけてきた駐車場舗装工事PROが解説します。
この記事の要点
- 横浜市南区で、施工前は凸凹の地面だった空き地を整備し、店舗用の駐車場7台分を新設した事例です。
- 道路との出入り口に残っていた側溝の縁石を切り下げ、車両が出入りしやすい駐車場に仕上げました。
- 空き地の駐車場化では、区画内の舗装だけでなく「道路からの出入り口の処理」までセットで計画することが使い勝手を左右します。
- 費用は、アスファルト舗装の一般的な相場3,000〜7,000円/㎡を軸に、縁石の切り下げや区画線・車止めといった付帯工事を数量で積み上げて考えるのが基本です。
現場の概要
今回ご紹介するのは、南区の空き地に7台分の店舗駐車場を新設した施工事例の現場です。
※㎡単価は一般的な相場観です。約50㎡未満の小規模な工事では、職人の人件費・重機の回送費など面積に比例しない固定費が費用の大半を占めるため、㎡単価では算出できません(車1台分程度でも30万円前後からが目安)。総額はお見積りでご案内します。
| 場所 | 横浜市南区 |
|---|---|
| 施工対象 | 店舗の駐車場(空き地を整備して新設・7台分) |
| 工事内容 | 空き地に7台分の駐車場を設置、出入り口の側溝縁石の切り下げ |
ご相談の背景・課題
施工前の現場は、地面が凸凹のままの空き地でした。地面が凸凹のままでは車を停めにくいだけでなく、雨の日には水たまりができ、歩くお客様のつまずきの原因にもなります。店舗の駐車場は、車で来られるお客様が最初に利用する「お店の入口」です。停めにくい駐車場は入店前の印象に関わり、せっかく近くまで来たのに駐車をあきらめて通り過ぎてしまう——そんな機会損失にもつながりかねません。
もう一つの課題が、道路との出入り口です。出入り口に側溝の縁石が残っていると、車の乗り入れの際に段差が支障となります。段差を勢いで乗り越える形になると、タイヤや車体にも負担がかかります。そこで今回の工事では、空き地の整備・舗装とあわせて、出入り口の側溝縁石の切り下げまでまとめて行いました。
南区の空き地を駐車場に舗装した施工のポイント
凸凹の地面を整え、土台からつくる
空き地を駐車場にする工事は、路面の仕上げだけでなく土台づくりが肝心です。一般的な工程では、まず地面の凸凹をならして高さを整え(不陸整正といいます)、砕石を敷いて締め固め、舗装を支える路盤(舗装の下の土台)をつくります。路盤がしっかりしていないと、表面をきれいに舗装しても後から沈下やひび割れが出やすくなります。公共工事で培った転圧(機械で締め固める作業)や水勾配の管理のノウハウを、下請けに任せない自社施工でそのまま現場に持ち込み、水たまりのできにくい平坦な駐車場に仕上げます。
側溝縁石の切り下げで出入り口の段差を解消
道路との出入り口に側溝の縁石が残っていると、区画内をきれいに舗装しても、車の出入りのたびに段差がストレスになります。縁石の切り下げとは、出入り口部分の縁石を低いものに替えるなどして、車が乗り入れやすいように段差を解消する工事です。今回の現場でも出入り口の側溝縁石を切り下げ、車両がスムーズに出入りできる駐車場に仕上げました。車の入りやすさは来店のしやすさに直結しますから、店舗駐車場では特に重要なポイントです。

白線・番号・車止めで「停めやすい」区画に
完成した駐車場は、アスファルト舗装の路面に白線で7台分の区画を引き、各区画に番号表示と車止めブロックを設置しています(下の施工写真をご覧ください)。区画線と番号があると駐車位置の案内がしやすく、車止めがあれば壁際でも安心して停められます。限られた敷地で7台分の収容力を活かすには車路(車の通り道)の取り方と区画の割り付けが重要で、こうしたレイアウトのご提案も現地調査の際に行っています。
現場写真

監修者からの一言
凸凹の空き地でしたので、最初に手をかけたのは表面ではなく土台です。新設工事は既存舗装の撤去がない分、不陸整正から砕石の敷き込み、転圧まで路盤に手間を回せます。ここを省くと、表面がきれいでも後から沈下やひび割れが出ます。出入り口の側溝縁石を切り下げたのも同じ考えで、区画内だけ整えても入口に段差が残れば使い勝手は上がりません。
悩ましいのは区画の割り付けです。台数を優先して7台を取りにいけば一区画の幅も車路も詰まり、ゆとりを持たせれば台数は減ります。どちらが正解ということはなく、お客様の車種や運転の慣れ、店舗の回転の速さで最適解は変わります。切り下げの幅も同じで、広く取るほど出入りは楽になりますが、その分費用は増えます。
空き地を駐車場にできるか迷っている方は、規模の大小を問わずご相談ください。1台分でも7台分でも見るところは同じです。お見積もりは無料でお受けしています。
駐車場舗装工事PRO 代表取締役 阿部 幸一
費用の考え方
個別のご案件の受注金額にはここでは触れず、当サイトで公開している一般的な相場のレンジを使って、空き地を7台分の駐車場へ新設する場合の費用の組み立て方を整理します。
今回のような新設工事が舗装の打ち替え工事と違うのは、既存舗装の撤去・処分費(一般に1,000〜2,500円/㎡)が発生しない点です。その分、凸凹の地面を舗装できる状態にするための路盤造成——不陸整正、砕石の敷き込み、転圧——が費用の土台を占めます。加えて、出入り口の縁石処理が必要な現場では、側溝の切り下げを最初に予算へ見込んでおきましょう。一般的な目安は15〜40万円で、切り下げる幅や前面道路の条件によって上下します(詳しくはL型側溝の切下げ工事の費用と申請から施工までの流れをご覧ください)。
舗装本体は、アスファルトで3,000〜7,000円/㎡が一般的な相場です(当社の参考価格は5,000円/㎡〜)。駐車1台あたりの面積はおおむね12〜15㎡ですので、7台なら区画部分だけで84〜105㎡ほど。ここに車路の面積が加わるため、実際の施工面積はレイアウト次第でひと回り大きくなります。
区画線や車止めといった付帯設備は、数量を拾って足し算します。主な目安は次のとおりです。
| 項目 | 一般的な相場 |
|---|---|
| 区画線(1台分・U字型のライン) | 5,000〜10,000円 |
| 車止め(パーキングブロック)10本未満の設置 | 15,000〜20,000円/本(税別) |
| 車止め(パーキングブロック)10本以上のまとめ設置 | 5,000〜10,000円/本 |
車止めは1台につき2本が基本ですので、7台分では14本前後になります。表のとおり、車止めの単価は設置本数が10本に届くかどうかで変わり、少数だけ設置を頼むより、今回のように複数台分をまとめて設置するほうが1本あたりの負担は軽くなります。
なお、2026年は労務費もアスファルト合材も価格の上昇局面にあり、見積もりが上振れしやすい時期です。
よくある質問
縁石の切り下げには申請が必要ですか?
一般に、車の乗り入れのために道路との境の縁石を切り下げる場合は、道路を管理する自治体などへの申請が必要とされています。必要な手続きや基準は道路の種別・地域によって異なるため、必ず事前にご確認ください。手続きの流れや業者による代行の実際は道路の切下げ申請の手続きの流れと業者代行の解説にまとめています。切り下げを含む駐車場工事のご相談は、当社でもお受けしています。
空き地は砂利敷きのままでも駐車場に使えますか?
砂利敷きでも車を停めること自体は可能です。ただし店舗の駐車場では、砂利の飛び散りや轍(わだち。タイヤの通り道にできるくぼみ)、雨天時のぬかるみが起きやすく、お客様の足元や車の汚れにつながる点がネックです。舗装した場合との費用対効果は駐車場を砂利のままにするデメリットとアスファルト化の費用対効果の解説で詳しく比較していますので、参考になさってください。
工事にはどのくらいの日数がかかりますか?
一般的な相場観として、住宅用のアスファルト舗装で1〜2日が目安です。7台分の規模で縁石の切り下げを伴う場合は工程が増えますので、現地調査のうえで具体的な工程をご提示します。なお、雨の日は舗装の品質を確保できないため工事は原則中止とし、その分日程が後ろにずれることがあります。お店のオープン日など期限が決まっている場合は、余裕をもってご相談ください。
対応エリア・無料見積もりのご案内
駐車場舗装工事PRO(株式会社K.Y.S)は、横浜市を中心に神奈川県内と東京都町田市・八王子市で駐車場の舗装工事を手がけています。南区で空き地の駐車場化をご検討中の方は、出入り口の縁石処理まで含めてお気軽にご相談ください。お見積もりは無料です。
お電話でのご相談は045-301-3949(平日9:00〜17:00)、メールでのお問い合わせはお問い合わせフォームから受け付けています。
監修:駐車場舗装工事PRO 代表取締役 阿部幸一(神奈川県知事許可(般-6)第75223号)。創業25年、公共の道路舗装から個人宅の駐車場まで手がける舗装のプロフェッショナル。