使っていない空き地を月極駐車場にして土地活用を始めたい――そんなオーナー様に向けて、今回は個人オーナー様が所有されていた空き地を月極駐車場として整備した施工事例をご紹介します。未舗装の土地は、そのまま舗装すると雨水の逃げ場がなく水たまりができる恐れがあります。本現場では、土留め(土砂の流出を防ぐ構造物)の設置と、勾配(雨水を流すための緩やかな傾き)を確保したアスファルト舗装をセットで行い、水たまりのできにくい月極駐車場に仕上げました。
この記事の要点
- 個人オーナー様の未舗装の空き地を、月極駐車場として使える状態に整備した施工事例です。
- ブロック土留めと小型のコンクリート土留めを設置し、土砂の流出や地盤の崩れを防いで舗装の端部を安定させました。
- 平坦に見える土地でも雨水の逃げ場がないと水たまりが発生するため、勾配を設けたアスファルト舗装で排水に配慮しました。
- 費用は舗装本体(アスファルトの一般的な相場は3,000〜7,000円/㎡)に加えて、土留めなどの付帯工事、区画線・車止め・募集看板まで見込んで計画するのがポイントです。
現場の概要
| ご依頼主 | 個人オーナー様 |
|---|---|
| 施工前の状態 | 未舗装の空き地(そのまま舗装すると水が溜まる恐れのある土地) |
| 工事内容 | ブロック土留め・小型のコンクリート土留めの設置、勾配を確保したアスファルト舗装 |
| 施工後の用途 | 月極駐車場 |
本記事は、当社の施工事例「個人オーナー様の空地を月極駐車場へ整備した事例(施工事例ページ)」をもとに、空き地を月極駐車場へ整備する際の考え方を土地活用オーナー様向けに解説するものです。
※㎡単価は一般的な相場観です。約50㎡未満の小規模な工事では、職人の人件費・重機の回送費など面積に比例しない固定費が費用の大半を占めるため、㎡単価では算出できません(車1台分程度でも30万円前後からが目安)。総額はお見積りでご案内します。
ご相談の背景・課題
本現場は、個人オーナー様が所有されていた未舗装の空き地でした。空き地は一見平らに見えても、雨水の流れ道を計画せずに舗装すると、敷地内に水が溜まってしまう恐れがあります。月極駐車場として貸し出す場合、雨の日に水たまりができる区画は利用者様の乗り降りに支障が出やすく、募集や契約継続の面でも不利になりがちです。
そこで本工事では、単に舗装するだけでなく、(1)土砂の流出や地盤の崩れを防ぐ土留めの設置、(2)雨水を計画的に流す勾配の確保、という2点を柱に据えて月極駐車場への整備を行いました。
施工のポイント
ブロック土留めと小型コンクリート土留めで舗装の端部を守る
土留めとは、舗装のふち(端部)で土を留めるための構造物で、地盤の崩れや土の流出による端部の沈下・欠けを防ぐ働きをします。本現場では、ブロック土留めと小さなコンクリート土留めを設置しました。
舗装は面の中央よりも端部(ふち)から傷みやすく、端の土が流れると舗装の下に隙間ができて、ひび割れや欠けの原因になります。舗装工事とあわせて土留めを整えておくことで、駐車場全体を長く安定した状態に保ちやすくなります。当社は完全自社施工のため、土留めのような付帯工事と舗装本体を一体の計画として進められます。
水たまりを防ぐ、勾配を設けたアスファルト舗装
未舗装のうちは地面に染み込んでいた雨水も、舗装後は表面を流れるようになるため、行き先を用意しないと敷地の中にたまってしまいます。本工事では、水が溜まらないようアスファルト舗装に勾配を設けました。雨水がきちんと流れる駐車場は、利用者様が雨の日でも足元を気にせず乗り降りできるうえ、水が残らないぶんアスファルト自体の傷みも進みにくくなります。
当社には公共工事(道路舗装)の経験があり、道路づくりで求められる排水・勾配の考え方を月極駐車場のような民間の現場にも活かしています。どこへ水を流し、どの向きに傾きを付けるかは敷地ごとに異なるため、現地調査での高低差の確認が出発点になります。勾配設計の考え方は「駐車場の水たまりの原因と直し方(勾配設計の解説記事)」で詳しく解説しています。
空き地活用は舗装+付帯工事まで含めて計画する
空き地を月極駐車場として活用するには、舗装だけでなく、排水を考慮した勾配計画や土留めなどの付帯工事まで含めた検討が欠かせません。本現場でも、水はけに配慮したアスファルト舗装と土留めをセットで施工し、月極駐車場としてお使いいただける状態に整えました。募集開始までを見据えると、駐車位置を示す区画線や車止め、募集看板の設置も検討項目になります。
現場写真


空き地を月極駐車場にする費用の考え方
個別案件の金額は敷地の状態や規模で大きく変わるため、ここでは一般的な相場観をもとに費用の組み立て方をご紹介します。総額は「舗装本体」「区画線・車止め・看板などの付帯設備」「土留めなどの付帯工事」の3つに分けて考えると整理しやすくなります。
舗装本体は、アスファルトの一般的な相場で3,000〜7,000円/㎡です(当社の参考価格は5,000円/㎡〜)。駐車スペース1台分は約12〜15㎡が目安で、実際には車路(通路)分の面積も加わります。付帯設備は、区画線が1台分のU字ラインで5,000〜10,000円程度、車止めは数量で単価が変わり、少数(10本未満)なら1本15,000〜20,000円(税別)・10本以上のまとめ設置なら1本5,000〜10,000円が目安です(材料費+設置費、1台分は2本が基本)。募集看板は3〜10万円程度が目安とされています(仕様・サイズにより変動)。項目ごとの詳しい内訳は「月極駐車場経営の初期費用を実例で解説した記事」にまとめていますので、あわせてご覧ください。
そのうえで本事例のように土留めを伴う現場では、この付帯工事の分が総額を左右します。土留めは高低差・延長・構造(ブロックかコンクリートか)によって費用が大きく変わるため一律の相場を示しにくく、現地調査のうえでの個別見積もりとなります。「舗装単価×面積」だけで予算を組むと想定と差が出やすいのは、まさにこの部分です。
監修者からの一言
今回は未舗装の空き地でした。舗装をすると、地面に染み込んでいた雨水が表面を流れます。まず現地で高低差を確認し、水の逃がし先を決めてから勾配と土留めを一体で計画しました。土留めを入れたのは、舗装が中央より端から傷むからです。端の土が流れると舗装の下に隙間ができ、欠けやひび割れの起点になります。
悩ましいのは勾配の付け方です。傾きを強くとれば水は流れやすくなりますが、削る土の量が増え、土留めも高くなって費用は上がります。抑えれば工事は軽く済む反面、水はけの余裕は小さくなります。どちらが正解ということはなく、敷地の高低差や前面道路との関係、月極としての使い方で最適解は変わります。そこは正直にお伝えし、ご予算と見比べて決めていただいています。
空き地の活用は、舗装単価×面積だけでは読み切れない部分が残ります。数台分の小さな土地でも構いません。水はけが不安な土地こそ、現地調査からご相談ください。
駐車場舗装工事PRO 代表取締役 阿部 幸一
よくある質問
Q. 空き地の舗装工事にはどのくらいの日数がかかりますか?
A. 面積や付帯工事の内容によります。一般的な目安として、住宅用駐車場ほどの規模ならアスファルト舗装は1〜2日ですが、台数の多い月極駐車場や、本現場のように土留めの設置を伴う場合は、その分の日数を見込みます。また、品質確保のため雨天時の舗装は原則中止とし、天候により順延となることがあります。正確な工程は現地調査のうえでご提示します。
Q. 所有している空き地に何台分の駐車場がつくれますか?
A. 駐車スペース1台分は約12〜15㎡が目安で、これに車が出入りする車路の面積が加わります。敷地の形や前面道路との位置関係で停められる台数は変わるため、詳しくは「月極駐車場の区画レイアウトと1台あたりの寸法の解説記事」をご覧ください。現地調査では、レイアウトの取り方からご相談いただけます。
Q. まずは砂利敷きで安く始めることはできますか?
A. 可能です。砂利敷きは一般的な相場で1,500〜3,000円/㎡と初期費用を抑えられます。一方で、車の出入りによるくぼみや砂利の飛散、雑草への対応など管理の手間が発生しやすく、水はけや見た目の面ではアスファルト舗装に分があります。長期間の運用をお考えであれば、耐用年数10〜15年が目安とされるアスファルト舗装もご検討ください。
対応エリア・無料見積もりのご案内
駐車場舗装工事PRO(株式会社K.Y.S)は、横浜市を中心に神奈川県内および東京都町田市・八王子市で、空き地の月極駐車場整備・アスファルト舗装・土留めなどの付帯工事を承っています。創業25年、公共の道路舗装で培った技術をもとに、現地調査からお引き渡しまで完全自社施工で一貫対応します。
お見積もりは無料です。「所有地が駐車場に向いているか知りたい」「まず概算だけ知りたい」というご相談もお気軽にどうぞ。
お電話:045-301-3949(平日9:00〜17:00)
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監修:駐車場舗装工事PRO 代表取締役 阿部幸一(神奈川県知事許可(般-6)第75223号)。創業25年、公共の道路舗装から個人宅の駐車場まで手がける舗装のプロフェッショナル。