この記事の要点
- 車止め(パーキングブロック)の設置費用は本数で単価が変わり、10本未満の少数設置は1本あたり15,000〜20,000円(税別)、10本以上のまとめ設置は5,000〜10,000円が一般的な目安です。
- 1台分の駐車スペースには車止め2本の設置が目安で、戸建てなど少数設置なら3〜4万円程度からが相場観です。
- 少数設置が割高になるのは、出張や段取りといった「本数に関係なくかかる固定費」が1本あたりの単価に重くのるためです。
- 設置位置は後退駐車なら後輪、前進駐車なら前輪が当たる場所が基本で、タイヤより外に張り出す車体部分(オーバーハング)を考えて壁からの距離を決めます。
- 交換は既存ブロックの撤去・処分の費用が上乗せされ、アスファルトやコンクリートといった下地に応じて接着・アンカーで確実に固定します。
車止めの設置費用相場|本数で1本あたりの単価が変わる
車止め(パーキングブロック)は、タイヤが当たることで車を決まった位置に止めるためのブロックです。設置費用は「材料費+設置費」で考えるのが基本ですが、見落とされがちなのが、依頼する本数によって1本あたりの単価が大きく変わるという点です。一般的な相場観は次のとおりです。
| 設置本数 | 1本あたりの費用目安(材料費+設置費) | 主なケース |
|---|---|---|
| 10本未満の少数設置 | 15,000〜20,000円(税別) | 戸建ての駐車場、1〜4台分の設置・交換 |
| 10本以上のまとめ設置 | 5,000〜10,000円 | 月極駐車場、法人・施設の駐車場 |
1台分の駐車スペースには、左右のタイヤに合わせて2本設置するのが目安です。したがって戸建てで1台分だけ設置する場合は「2本×15,000〜20,000円」で、おおよそ3〜4万円程度からが相場観になります。一方、月極駐車場のように10台分(20本)をまとめて設置する場合は1本あたり5,000〜10,000円まで下がるため、総額では10〜20万円程度が目安です。
なお、2026年は設計労務単価の引き上げなどで工事費全体が上昇局面にあり、見積もりが従来より上振れしやすい時期です。正確な金額は現地の条件を踏まえた見積もりで確認してください。舗装本体も含めた駐車場工事全体の費用感は、駐車場舗装の費用相場を工法別に解説した記事で詳しくまとめています。
なぜ少数設置は割高なのか|出張・段取りの固定費を正直に解説
「ブロックを2本置くだけで3〜4万円もするの?」と感じる方は少なくありません。割高に見える理由は、車止め本体の価格ではなく、本数に関係なくかかる固定費にあります。
- 出張・運搬の費用:職人と車両が現場まで移動し、ブロックや機材を運び込む手間は、2本でも20本でもほとんど変わりません。
- 段取りの手間:設置位置の墨出し(位置の印付け)、下地の清掃、接着剤やアンカーの準備といった段取りは、本数が少なくても省略できません。
- 職人の稼働確保:少数設置は作業自体が短時間で終わりますが、業者側は職人の半日〜1日分の稼働を確保する必要があります。
この固定費を「2本で割るか、20本で割るか」の違いが、そのまま1本あたりの単価差になって表れます。逆にいえば、舗装工事やライン引きと同じタイミングで車止めもまとめて設置すれば、出張と段取りが1回で済むぶん効率的です。区画線の費用感は駐車場のライン引き(白線)費用の記事で解説していますので、同時施工を検討する際の参考にしてください。
車止めの種類と選び方
ひと口に車止めといっても、材質によっていくつかの種類があります。
- コンクリート製:最も一般的なタイプです。重量があって耐久性が高く、月極駐車場や施設の駐車場で広く使われています。
- ゴム製・樹脂製:本体が軽く、接着剤での固定が中心です。搬入や位置調整がしやすい半面、コンクリート製に比べると耐久性は劣り、強い衝撃で割れたりずれたりすることがあります。
- 石材・デザインタイプ:御影石などを使った意匠性の高いタイプで、店舗や住宅の外構デザインに合わせて選ばれます。
不特定多数の車が出入りする月極駐車場や事業用駐車場では、耐久性を重視してコンクリート製を選ぶのが定番です。自宅用で見た目にこだわりたい場合はデザインタイプ、一時的な用途や軽量な車が中心ならゴム製・樹脂製と、利用状況・耐久性・デザイン・予算のバランスで選ぶとよいでしょう。
車止めの位置の決め方|前輪・後輪とオーバーハングで考える
車止めは「タイヤが当たればどこでもよい」わけではありません。位置決めのポイントは、タイヤより外側に張り出している車体部分(オーバーハング)です。
後退駐車が基本:壁からおおよそ60cm〜1mが目安
バックで駐車する区画では、後輪が車止めに当たります。車はタイヤの位置より後ろへ車体が張り出しているため、壁やフェンスのぎりぎり手前に車止めを置くと、タイヤが当たる前に車体後部が壁にぶつかってしまいます。そのため一般的には、壁・フェンスから車止めまでおおよそ60cm〜1m(余裕を見るなら1m前後)の距離を取るのが目安です。セダンやミニバンは後部の張り出しが大きめ、軽自動車は小さめといった車種差があるので、使う車が決まっている場合は実車で確認してから位置を決めるのが確実です。
前進駐車の区画は少し詰められる
前向きに駐車する区画では前輪が当たります。フロント側の張り出しはリア側より小さい車が多いため、壁から70〜80cm程度まで詰められるのが一般的です。ただしこちらも車種によって差があるため、余裕を持たせておくと安心です。
2本の間隔と区画内での割り付け
1台分に2本設置する場合は、左右のタイヤが同時に当たるように、区画の中心線に対して左右対称に配置します。片側のタイヤだけが当たる位置だと車が斜めに止まりやすく、隣の区画へのはみ出しの原因になります。なお、車止めの位置以前に区画そのものの幅や奥行きが不足していると使いにくい駐車場になってしまいます。区画の標準寸法は月極駐車場の区画レイアウトと寸法の記事で詳しく解説しています。
固定方法(接着・アンカー)と交換費用の考え方
下地に応じた固定方法
車止めは置くだけでは、タイヤが当たるたびに少しずつ動いてしまいます。下地に応じて次のような方法で固定するのが一般的です。
- アスファルト舗装の場合:接着剤にくわえて、アンカーピン(鉄筋状のピン)をブロックの穴から打ち込んで固定する方法が一般的です。
- コンクリート舗装の場合:下地が硬いため、アンカーボルトによる固定や接着固定が用いられます。
交換(既存撤去を含む)の場合
割れた・ずれた車止めを交換する場合は、「既存ブロックの撤去→処分→新しいブロックの設置」という流れになり、設置費用に撤去・処分の費用が上乗せされます。アンカーで固定されたブロックの撤去には手間がかかること、撤去跡のアンカー穴や舗装の傷みに補修が必要になる場合があることから、金額は現場の状態によって変わります。本数・固定方法・処分量を確認したうえでの見積もりになりますので、まずは現地調査をご利用ください。
施工事例|舗装・ラインと一体で車止めを設置
当社の施工事例から、車止め設置に関連する2件をご紹介します。
解体跡地の駐車場新設|土留めブロック・車幅ライン・車止めを一体施工
個人オーナー様の駐車場新設工事では、一軒家の解体跡地を駐車場として整備しました。隣地との境界沿いに土留めを兼ねたブロックを設置し、舗装のうえで、駐車時の出入りを考慮した車幅(枠)ラインと車止めを設置しています。境界ブロックから舗装、ライン、車止めまでを一体で行えば出張や段取りが重複せず、敷地条件に合わせた使いやすい駐車場に仕上がるという、まとめ発注の良さが表れた事例です。
スポーツ施設の駐車場を砂利からアスファルト舗装へ
スポーツ施設の駐車場舗装工事(第一〜第三駐車場)では、砂利敷きだった駐車場をアスファルト舗装に変更しました。路面が平坦に安定したことで車の出入りや歩行がしやすくなり、区画線を引いて駐車区画を明確にできるようになった事例です。砂利のままでは車止めの固定も区画の明示も難しいため、舗装するタイミングは、車止めやラインもまとめて計画する絶好の機会といえます。
よくある質問
車止めは1台分に何本必要ですか?
左右のタイヤに1本ずつ、合計2本が目安です。1本だけ中央に置く方法もありますが、片輪しか当たらないと車が斜めに止まりやすいため、2本で左右均等に受けるのが一般的です。
1〜2本だけの設置や交換でも依頼できますか?
可能です。ただし本文で解説したとおり、少数設置は出張・段取りの固定費の影響で1本あたり15,000〜20,000円(税別)と割高になりやすい点はご了承ください。舗装の補修やライン引きなど、他の工事と同じタイミングでまとめると効率的です。見積もりは無料ですので、まずは本数と現場の状況をお知らせください。
ホームセンターで買った車止めを置くだけではだめですか?
固定しない車止めは、タイヤが当たるたびに動いて位置がずれたり、歩行者のつまずきの原因になったりします。特に月極駐車場など不特定多数の方が使う場所では、接着やアンカーによる確実な固定をおすすめします。自宅で軽量なゴム製を使う場合でも、接着剤などで動かないようにしておくと安心です。
車止めの位置だけを直すことはできますか?
できます。既存のブロックをいったん撤去し、適切な位置に固定し直します。撤去跡にアンカーの穴や接着剤の跡が残るため、必要に応じて補修も行います。「壁に近すぎて車体の後ろが当たりそう」「手前すぎて区画から車がはみ出す」といったお悩みは、実際の使い方を伺ったうえで最適な位置をご提案します。
施工事例のご紹介
実際に戸建て住宅の駐車場へ車止めを設置した事例を公開しています。事前の位置決めから固定方法の考え方まで、写真つきで紹介していますのであわせてご覧ください。
対応エリア・無料見積もりのご案内
駐車場舗装工事PRO(株式会社K.Y.S)は、横浜市を中心に神奈川県内と東京都町田市・八王子市で、駐車場の舗装・車止め設置・区画線工事を承っています。創業25年・完全自社施工で、公共の道路舗装から個人宅の駐車場まで手がけてきました。車止め2本の交換から月極駐車場全体の整備まで、見積もりは無料です。
お電話は045-301-3949(平日9:00〜17:00)、またはお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。月極駐車場やマンションの駐車場を管理されている法人・管理会社様は、法人・管理会社様向け窓口もご利用いただけます。
監修:駐車場舗装工事PRO 代表取締役 阿部幸一(神奈川県知事許可(般-6)第75223号)。創業25年、公共の道路舗装から個人宅の駐車場まで手がける舗装のプロフェッショナル。